漫画『鋼の錬金術師』の基本情報とあらすじ

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今でも根強い人気の『鋼の錬金術師』(通称ハガレン)

作者は荒川弘(あらかわひろむ)先生。現在は月刊少年ガンガンで『黄泉のツガイ』を連載中です。

錬金術が存在する世界のお話で、街などは19世紀頃のヨーロッパがモデルになっています。ダークファンタジーと呼ばれ、主人公のエドワードとアルフォンスが死んだ母親を錬金術で蘇らせようとして身体を失い、それを取り戻すための旅が描かれています。

読み始めるとグイグイとその世界に引き込まれてページをめくる手が止まりません!

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目次

鋼の錬金術師の基本情報

Image by Angelo Rosa from Pixabay

漫画について

  • タイトル:鋼の錬金術師
  • 作者  :荒川弘
  • ジャンル:ダークファンタジー
  • 掲載誌 :月刊少年ガンガン
  • 出版社 :スクウェア・エニックス
  • 連載期間:2001年8月号~2010年7月号
  • 巻数  :単行本は全27巻 完全版は全18巻

『鋼の錬金術師』は、錬金術を科学の一分野とした架空の世界を舞台に、人間の成長、絆、倫理を描いた壮大な冒険物語です。緻密なストーリー構成、魅力的なキャラクター、そして哲学的テーマで多くのファンに愛されています。

コミックスの『単行本』と『完全版』とは

『月刊少年ガンガン』にて2001年8月号から2010年7月号まで9年間連載された本作は、コミックスは27巻まで発売されました。最終巻である27巻は2010年11月22日に発売されました。
2011年にはコミックスの〝完全版〟と銘打ったものが発売され、こちらは全18巻となっています。最終巻の18巻の発売日は2012年9月22日です。

コミックスを買いたいと思っているんだけど、単行本と完全版のどちらがいいのかな?

じゃあ比較してみましょう!

単行本完全版
サイズ通常のコミックサイズA5版という大きいサイズ
価格1冊590円 27巻のみ620円(税込)
全27巻まとめ買いで15,960円(税込)
1冊1,047円(税込)
全18巻まとめ買いで18,846円

おまけ要素
巻末に4コマ、あとがきがある
ゲーム発売時など外伝が載っている
カバー下におまけ漫画がある
カバーは新たに描き下ろし
雑誌掲載時のカラー原稿再現
カバー下に初期設定やラフ画がある

カラー絵が見たいなら完全版だけど、完全版は4コマがカットされているので単行本の方をおすすめしちゃうなぁ

なるほど! A5版だと大きいので読みにくそうだから単行本かな? でもカラー絵も捨てがたいし……こっちは保存版って感じかな。

全体のあらすじ

ネタバレを含みますのでご注意ください

序章:悲劇の始まり

物語は、エルリック兄弟の過去から始まります。主人公のエドワード・エルリック(エド)とアルフォンス・エルリック(アル)は、幼いころに母親を病気で亡くしました。愛する母親を蘇らせたいという一心で、兄弟は錬金術の禁忌である「人体錬成」を試みます。

しかし、人体錬成は失敗。エドは左脚を失い、アルは身体全部を失ってしまいます。何とか弟を取り戻そうとエドはさらに自分の右腕を犠牲にして、錬金術でアルの魂を部屋の中に飾られていた鎧に定着させることに成功します。

これ以降、兄弟は「自分たちの失敗を償い、失った身体を取り戻す」ための旅に出ることを決意します。

旅の目的:賢者の石を求めて

エルリック兄弟は、失ったものを取り戻すために錬金術の限界を超える力を持つとされる「賢者の石」を探し始めます。エドは錬金術の情報を集めるため、国家公認の「国家錬金術師」となり、アメストリス軍に所属することを選びます。

しかし、旅を続ける中で、兄弟は賢者の石には恐ろしい秘密が隠されていることを知ります。それは、「賢者の石は多くの人間の命を犠牲にして作られる」という事実でした。自分たちの願いを叶えるために命を犠牲にする道を拒み、兄弟は新たな方法を探すことを決意します。

物語の背景:国家の陰謀

エルリック兄弟の旅の途中で、アメストリス国家には隠された巨大な陰謀があることが明らかになります。国家の裏では「ホムンクルス」と呼ばれる人工生命体が暗躍しており、彼らは「お父様」と呼ばれる謎の存在の指示で動いています。

  • ホムンクルス
    ホムンクルスたちは、人間の「七つの大罪」を象徴する存在(例:ラスト=色欲、エンヴィー=嫉妬)。彼らは賢者の石を巡る争いに関わり、兄弟の行く手を阻みます。

兄弟は、国家やホムンクルスの背後に隠された真実を追い求める中で、「アメストリス国家そのものが巨大な錬金術の計画の一部である」という驚愕の事実を知ることになります。

クライマックス:国家と世界を救う戦い

エルリック兄弟は、賢者の石を使わずに失った身体を取り戻す方法を探しながら、アメストリス全土を巻き込む壮大な陰謀に立ち向かいます。最終的には、自分たちの過去の過ちと向き合いながら、国家の未来を救うための決断を迫られることになります。

果たして兄弟は、失ったものを取り戻し、世界の平和を守ることができるのか──?
感動的な結末が物語の最後に待っています。

物語のテーマ

鋼の錬金術師には以下のようなテーマが深く描かれています。

等価交換の原則

「何かを得るためには、同等の代価を支払わなければならない」という錬金術の鉄則。この原則が、物語の哲学的な基盤となっています。

命の尊さと倫理

賢者の石を巡るストーリーを通じて、「命の価値」や「人間の欲望の限界」が問いかけられます。

兄弟の絆と友愛

エルリック兄弟の深い絆が、物語を通して描かれています。困難に直面しながらも、お互いを支え合う姿が感動を呼びます。彼らを取り巻く人たちの愛情も素晴らしいです。

成長と希望

失敗から学び、成長していく主人公たちの姿は多くの読者に勇気と感動を与えます。

見どころ

緻密なストーリー

全27巻で完結するストーリーは一切無駄がなく、エルリック兄弟の賢者の石を探す旅が国家の陰謀やホムンクルスとの対決となっていく展開がスリリング。

個性豊かな大勢のキャラクター

主人公の兄弟をはじめ、ロイ・マスタング大佐やホムンクルス、他国シンの皇子リンなど魅力的なキャラクターが多数登場。

錬金術を使ったバトル

錬金術を駆使した戦闘シーンは迫力満点で見応えがあります。錬金術にはそれぞれの特色があり、それをどのように使うのかという楽しみもあります。

感動的な結末

物語全体に張り巡らされた伏線が、最後に全て回収される見事なストーリーテリング。

まとめ

原作漫画は多くのファンに「完成された物語」として評価されており、多くのメディア展開がされていますが原作の出来を超えるものはないと言われるほどの完成度を誇ります。

緻密に計算されたストーリー展開と丁寧なキャラクター描写に引き付けられ、驚きの展開や謎の種明かしにグイグイとのめり込み、途中で散りばめられた伏線が全て回収されるので最終回にはすっきりとした気持ちを得られ、読後感も非常に良いです。

ぜひ、『鋼の錬金術師』を手に取って、兄弟の冒険と成長の物語を楽しんでください!

こんな人におすすめ!
  • 壮大な冒険物語が好きな人
  • 錬金術に興味がある人
  • 深いテーマや哲学的なストーリーが好きな人
  • 成長や家族愛、友情を描いた感動的な物語を求めている人

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