悪役令嬢ブームを牽引していると思われる、主人公がとっても魅力的な『悪役令嬢の中の人 ～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』
こちらではコミックス２巻についてご紹介します。
１巻の紹介はこちらでしてますよ。
２巻は星の乙女・ピナへの復讐の為に、本来ピナがたどる筈のゲームの筋書きをレミリアが先回りして攻略していきます。エミのゲームの記憶があるとはいえ攻略していく様は鮮やかで、その手腕には感心するばかりです。
原作小説とコミカライズについて
小説はどこで連載？ 完結してる？
原作小説はまきぶろ先生による『悪役令嬢の中の人』。原作小説は『小説家になろう』で連載され、現在は完結しています。今でも読むことができて、〝番外編〟として登場人物視点のお話が時々更新されているようです。
小説家になろう『悪役令嬢の中の人』はこちら
小説は一迅社から書籍化されています（一迅社ノベルス）。１巻と２巻があり、１巻が本編、２巻は本編でさらっと書かれたところの詳細だったり、攻略対象者たちそれぞれの話やピナの末路などの書き下ろしが収録されています。
漫画は無料で読める？ コミックスの出版社は？
漫画は白梅ナズナ先生が描かれており、異世界ファンタジーWEBマンガ誌『comic LAKE』（pixivコミック）で連載中です。コミックスは一迅社のcomic LAKEレーベルから５巻まで発売されています。
pixivコミックの連載ページはこちらです。現在無料で読めるお話がありますが、コミックスが発売するタイミングでその収録話は公開終了になりますのでご注意。
今、ebookjapanに登録すると、初回ログインで”最大6回まで使える70%OFFクーポン“がもらえます。
クーポンの有効期限は60日もあるのでゆっくり読みたいマンガを探す事ができます。
『悪役令嬢の中の人 ～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』をお得に読みたい方は、ぜひebookjapanの70%OFFクーポンをご利用ください。
支払いはPayPayでもできますし、ポイントも溜まります。さらに金、土、日はPayPay支払いで最大20％のポイントが戻ってきますよ。（エントリーを忘れずに！）
ebookjapanはこちら
アニメ化はされているの？
残念ながら2024年11月現在、アニメ化はされていません。そろそろアニメ化になってもいいのでは？
コミック版 ２巻のあらすじ
『ヒロインより先に悪役令嬢が世界を救う』
コミックス裏表紙より
転生者「エミ」を陥れたヒロイン「星の乙女」への復讐を誓った本来の悪役令嬢レミリア。
まずは領地の運営や各地にあるダンジョン攻略、世界の破滅を防ぐ星の乙女のためのシナリオをたどる旅に出る——。
第４話 救世の乙女
言葉巧みに課金ショップ店主のソーンを自分の領地へと誘い、ピナの課金アイテムの入手経路を潰したエミリア。王の監視役がついて来ているのを見越して冒険者ギルドに登録し、新たな討伐依頼を受けて朽ちたダンジョンへと向かう。
あっけなく魔物を倒したレミリアはエミのゲームの記憶を頼りに隠し扉からレアアイテムの指輪をピナより先に手に入れる。
ダンジョンの外では監視役がエミリアが出てくるのを待っていたが、突然現れた魔物が彼らとたまたまその場にいた地元民の祖父と孫を襲ってきた。なすすべもなく最悪の事態を迎えそうになった時、エミリアが魔物を瞬殺し少女に優しく声をかける。その様子を見ていた監視役はレミリアへの態度を軟化させる。
第５話 創世のユートピア
レミリアは各地を回って次々とイベントを攻略していき、次のステージへと進むための鍵を５本集めた。
３日ぶりに村に帰ると村に入植した魔族の子供たちは身なりも綺麗になり健康に過ごし笑顔が溢れていた。村長代理として仕事をしていたソーンが感謝を述べる中、レミリアは『エミだったらしている事をしているだけ』と胸の内で思う。
楽しく領民たちと過ごしたレミリアは、次の目的地であるドワーフの国『洞窟都市』に到着する。街を散策する彼女にぶつかってきた人物こそが、レミリアが探していたドワーフ国王女のサラスティリだった。
第６話 神殺しの悪役令嬢
お忍びで街に遊びに来ていた第二王女のサラ（サラスティリ）と出会い計画通りに仲良くなったレミリアは、彼女のコネを使い姉の姫巫女プシュークとの謁見の場を設けてもらった。
姫巫女はすでに火の神をその身体に降ろしており、レミリアに何の用かと聞く。レミリアは火の神に彼女しか作れない『聖鎧』を賜りたいと申し出る。なぜ必要なのかと問われ、２柱の神を討つためだと答える。その理由を聞かれてレミリアはエミの記憶にあるゲーム内の設定、神しか知らない創世前の歴史を話して火の神の信頼を得る。
このままだと世界が破滅してしまう、自分はそれを止めるために元凶となる神を屠るつもりだというレミリアを火の神は気に入り、聖鎧を作り彼女に与えた。
第７話 God’ｓ broken heart
邪神となった天界の主を倒すために、レミリアは集めた５本の鍵を使って天界の主が潜むフィールドに侵入しあっさりと彼を倒してしまう。彼に捕らえられていた〝浄化の女神〟レンゲを救い出し、次の創生神との戦いでの協力を取り付ける。
一方王都のピナは課金ショップが消えてしまったせいで課金アイテムを入手できず、周りの人間の好感度を上げることができない状況に苛ついていた。このままではゲームのストーリー通りに進まず魔王アンヘルに会う事が出来ないと考え、店を探してもらうためにデイビットに泣きつく。その様子を一人の女性近衛兵が監視しており、彼女が王妃にそのことを報告するのをレミリアが操る蜘蛛が見ていた。
第８話 美しいひと
女性近衛兵・スフィアがレミリアの村にやってくる。彼女は同じ生徒会に属していたレミリアの先輩でもあった。突然、スフィアはレミリアの騎士にして欲しいと言う。スフィアはレミリアが追放された件も含め、何もかもが不自然で怪しいと感じて独自で調査しなおした結果、レミリアを信じるという結論に達したのだという。レミリアはスフィアの存在は大きいと彼女を受け入れるのだった。
ソーンは自分の店だったところに捜査が入ったのはピナの差し金だと知り、事前にレミリアに忠告を受けたことを感謝する。御恩を返したいというソーンに、レミリアは魔王陛下との謁見を手配してもらえるように頼む。
後日、レミリアは魔王アンヘルと謁見することとなった。
ポチップ
ネタバレあり感想
ゲームシナリオの改変
本来のゲームシナリオは婚約者の王太子を星の乙女に奪われた絶望から、悪役令嬢レミリアは魔王と契約して世界を滅ぼそうとし、瘴気で蝕まれた世界を星の乙女とその仲間がダンジョンを次々と攻略してレベルを上げ、最後には魔王を倒し世界を救うというもの。
ところがレミリアは世界を滅ぼすのではなくピナたちより先にダンジョンを攻略して回り、レアアイテムを手に入れます。世界が瘴気で溢れているわけではないから星の乙女とその仲間がダンジョン攻略に出かけることもなく、むしろピナは男たちを堕とすのに夢中でシナリオを全然進めていないので、レベルアップどころか魔王を倒すような力は到底ありません。
つまり、後からピナが何をしようとしてもすることがない、できないのです。世界を救うのはエミのレミリア。ピナの存在価値さえも奪おうとする究極の復讐です。ほくそ笑んだり高笑いをする〝悪役〟らしさが見られてゾクゾクします。
周到な計画
課金ショップを潰し、その店長だったソーンを取り込むことに成功できたのが一番大きいのではないかと思います。課金アイテムが買えなくなると、ピナは味方を増やすことも維持することも難しくなります。エミのレミリアの時のように、信じていた人達に裏切られるという事は無くなります。
しかも店主のソーンは魔族であり魔族との仲介役としてうってつけの人物。課金ショップを潰すだけではなく、彼に恩を売って信用さえ得られれば、魔族からの信頼も得ることができます。
実際、課金アイテムが手に入らなくなり困ったピナは血眼になってソーンを探していますし、魔王アンヘルへの御目通りも叶いました。レミリアの目の付け所に感心します。
エミへの想い
レミリアは「エミだったらどうするか」「エミだったらこうした」「エミのように笑えていたか」「エミならこう言う」と、絶えずエミの事を考えています。エミのレミリアとして振る舞い、エミのレミリアを世界を救済した聖女にしようという、ただエミの幸せを願って生きているレミリアのエミへの想いの深さに涙が……。エミもレミリアも幸せになってほしい…！
スフィア
スフィアは頭も良く行動力があり、その上学生の時から王妃の近衛兵として抜擢されるほどの剣術も持っています。しかも伯爵令嬢でありながら性格はさっぱりとしていて周りにも流されず洞察力もある完璧な女性です。
ピナの事を〝妙な女子〟と呼び（笑っちゃいます）、ピナを持ち上げる婚約者デイビットにも早々に見切りをつけ、全てに愛想をつかしたと国も家も婚約者も捨ててその身一つでレミリアの領地にくるその意気込みが素晴らしい。とっても好きなキャラです。
レミリアは内心で彼女を必要な〝駒〟呼ばわりしていますが、実際に気を許せる頼もしい存在となったと思います。今まで一人で奮闘していたから、人間の味方が増えて良かった。
にほんブログ村
コメント