〝星の乙女〟ピナとはどういうキャラなのか? 復讐対象者としては最高の存在

当ページのリンクには広告が含まれています。

星の乙女ピナはよくもまあこんなにヘイトを集められるなという、設定としては最高の悪役だと思います。その上、コミカライズの白梅ナズナ先生が描かれるピナの表情がいちいち癇に障るというか憎々しいというか、時にはこれ以上ないくらいの醜悪なものだったりで、読者がレミリアと一緒に復讐をしたい気持ちにさせてくれるのです。

とんでもない性悪女で憎々しいのに、ちょっと笑ってしまう様なおバカなところもあります。

この記事にはコミックス派で原作未読の方にはネタバレになる部分がいくつもありますので、ご注意ください。

目次

ピナの正体

UnsplashCaleb Stokes

以下、かなり原作のネタバレがありますのでご注意ください

本来のピナ

「星の乙女ピナ」はエミの前世にあったスマホゲームアプリの『星の乙女と救世の騎士』のヒロインです。本来のピナ(以下真ピナ表示)は慎ましくて優しくて真面目で、そして不憫な幼少時を送っていました。母は幼い時に亡くなり、行商の父はその店番を子供のピナにさせて愛されるどころか半ば虐待を受けているという境遇で、こういう所はレミリアと似ているのではないかと思われます。

そして真ピナが星の乙女の力を持っていることを見出され、虐待をする父親から引き離されて最終的に城に連れて来られて初めて学校に通える事になり、楽しみにしていたある夜に転生者に身体を乗っ取られます。
初めて人々に優しくされ、生活環境も整ってやっと幸せになれるというタイミングとしては最悪でした。たぶんゲーム本編が始まるところにあたるのではないですかね?
たくさん友達を作って勉強もたくさんしたいと言っていた彼女を襲った悲劇に胸が痛みます。

転生者リィナ

転生者の名前はリィナ。このリィナこそが諸悪の根源でレミリアを陥れた〝中の人〟です。もしこのリィナに転生されなかったら、ピナは愛らしいヒロインでエミのレミリアとは仲良くできただろうし、エミが思い描くこともあった〝主人公と友達になってハッピーエンドを迎える世界〟もあったのではないでしょうか。

前世でのリィナは常に心の中は人への不平不満ばかりで、前世でも罪を捏造して人を陥れるのが日常という最低最悪な人間でした。そしてそれがバレて親や周りに叱られて引きこもりになり、部屋の中で熱中症になり最後まで自分の不幸を他人のせいにして恨みながら死にました。

まさに因果応報なのですが、何も改心しないまま亡くなっているので更に輪をかけて邪悪な人間になっています。ゲームの中の善良な人々を騙していくのはさぞ簡単な事だったと思われます。純粋なエミのレミリアなど赤子の手を捻るようなものだったでしょう。

真ピナはどこに行った?

真ピナの意識は当初は身体の中にあって、目で見えるし耳も聞こえるけど自分で身体を動かせないし自分の言葉でも喋ることがができないという状態でした。
リィナが自分の体で他人に暴言を吐いたり攻撃したりする度に居たたまれなくなり「こんな身体いらない」と思った時に、身体の外に意識が出てしまいます。ただ、見えない紐で繋がっていて風船のように少し後ろからふわふわと自分を眺めている状態になっただけで完全に離れることはできませんでした。

これが最大の不幸で、リィナのピナ(以下悪ピナと表示)は常に悪態をついているのでその感情が流れ込んできてしまうし、嘘をついて相手を傷つけたり色んな男性に付きまとったりという嫌な行動をダイレクトに感じ取ってしまいます。
エミのレミリアを陥れるために罪を捏造しまくったり、そのために身体を使って色仕掛けで男を操るというリィナの汚らわしい行動を味わわされるという地獄のような体験をするのです。

自分の身体で自分の意思とは無関係にその様な事をされるというのは耐えがたいものだったでしょう。

ピナの魂

そして断罪劇でエミのレミリアを皆が責め立てて、それを見た悪ピナのどす黒い感情が流れ込んできたのをきっかけに自分の身体を拒絶したために、真ピナの魂はやっと身体から切り離されます。
その魂は精霊たちに連れられて精霊界で過ごす事となります。
そしてその数年後、彼女を救う人が現れます。(真ピナがどうなったのかはぜひ本編で読んでください!)

魂が切り離された時、通常なら不安に思いそうなものですが、真ピナは嫌なものを無理やり見せられたり人の悪口を聞かされたりしなくて済むという事に真っ先に喜びを覚えていて、今までどんなに辛かったのだろうかと知ることができます。
特に罪の捏造のために複数の男と関係を持った記憶はひどいもので、精霊達に生まれ変わりの提案をされた時も、女の子には生まれ変わりたくないと思う程のトラウマとなっています。
本当にリィナがピナの身体を使ってしたことは、許しがたいものなのです。

今なら6回使える70%OFFクーポンがもらえる

『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』を今すぐ読む【最大6冊まで70%OFF】

リィナのピナ(悪ピナ)

Image by Dwayne Carroll from Pixabay

もっと略し方はないのかというお言葉がありそうですが、悪ピナで。

思慮の浅さ

前世でこのゲームをプレイしたことがありシナリオを知っていたので、どうすれば攻略対象者の好感度を上げられるかという事を悪ピナは知っていました。ただ、基本的にバカなので大して親しくもなっていないうちからベタベタしたり、無理やりイベントを起こそうとして玉砕しています。
自分のステータス(教養や学問)などしっかり上げるとそれに伴い好感度が上がっていくという事を忘れているのか全く分かっていないのか、とにかくイベントに辿り着くまでのやり取りが一切ないのにイベントを起こせると思っているのが本当にバカです。

そのため、課金アイテムである魅力の香水や恋の秘薬といったものに頼るしかなく、レミリアの手配で課金ショップが潰されてからはこれらが手に入らないので自分との会話で好感度を上げるしかないのですが、あの性格ですので自力ではどうにもならずに新たに自分の味方になってくれる人間は現れない始末です。

そして決定的にその場の空気が読めません。自己中心的で自分の目的を果たすことに躍起になっているために他人の忠告や意見を受け入れようとしないので、ますます孤立していきます。
基本的にバカなので(三度目)、その言動には思わず吹き出してしまいそうなものもあるのである意味楽しめる人物ではあります。

悪ピナの誤算

レミリアが呆れるくらいステータスを上げる努力もせずただ男漁りをしていた為に、その間に瘴気の元となる邪神(創世神)をレミリアが先に滅ぼして世界を救ったので、魔物を倒す為の旅にも出られなくなりレベルも上げることができず、その影響で新たな仲間となる協力者達と知り合ったりウィリアルド達との好感度を爆上げするイベントなども全く起きなくなってしまいます

自分の思い通りに——周りの男たちを自分に夢中にさせる事が——進まなくて常にイライラして物にあたったり癇癪を起こしたりと性格の悪さが滲み出て、恋の秘薬が効いているはずのウィリアルドからも『犬より覚えが悪くてイライラした』とか陰で思われててもう笑うしかないですね。

何もかも上手くいかなくて、

  • 他の攻略対象者に好感度を上げるために贈り物をしたい⇒王太子の婚約者候補が他の異性に贈り物をするのは外聞が悪いと止められる
  • 今後親しくなる男たちを探しに魔物討伐に行きたい⇒魔物が大していない上にウィリアルドの執務が忙しくて行けない
  • それならウィリアルド抜きで行く!⇒仮にも婚約者候補が他の男と外泊するなんて外聞が(略)
  • そんなに行きたいのなら女騎士とならいいよ⇒女騎士なんかと行ったってイベントが起きないから嫌!
  • 民にアタシを崇めさせる為に貧民救済という名目で炊き出しするわよ!⇒食中毒を出して中止になり非難轟々

とキリがないのです。いやーほんと「ざまぁ」ですよね。

悪ピナの目的

悪ピナは星の乙女として皆に崇められて、自分に夢中になった見目麗しい男性たちを侍らせて、そして最推しの魔王アンヘルと結ばれることを望んでいました。欲深すぎでしょ。
世界を救うのも魔王アンヘルを落とす為くらいにしか考えていなかったでしょう。

悪ピナの前世でのアンヘルへの執着は凄まじく、もちろんゲームの中で一番好きなキャラであり、

  • アンヘルが主人公の外伝的な小説を買った
  • 制作側のトークショーでアンヘルの裏話を聞いた
  • ゲームのイベントはセリフも選択肢もすべて覚えている
  • 設定週に載っていないことまでアンヘルの事なら全て知っていると豪語

という、ガチのアンヘルヲタです。
それならアンヘルにだけ狙いを定めれば良かったのです。
エミのレミリアとなら、二人で一緒に邪神を倒しに行ってピナの星の乙女の力を使って魔国を救い、アンヘルと結ばれるというエンディングも迎えられたでしょう。

それなのに欲を出してすべての男性を手中に収めようとしてレミリアを陥れようとするから、自業自得という結末を迎えたのでしょう。

ピナについてのまとめ

Unsplashfreestocks

どうしようもない悪人のリィナがピナに転生してしまったために、自分が見聞きしたくない事を無理やり知らされ、汚らわしい事を体験させられ、邪悪な感情に晒され続けて真ピナは不幸を一身に背負ってしまうこの上なく可哀想な存在です。身体の主導権を取り戻して幸せに暮らして欲しかったです。

ただ、絶望したエミが意識を閉ざしてしまった時に本来のレミリアが出てきたように、国交樹立祝賀パーティーでレミリアに逆に断罪された悪ピナがショックを受けたタイミングなどで真ピナが出てきてしまっていたら、この先の悪ピナが受ける壮絶な末路を真ピナ自身が経験しなくてはいけなくなるので、魂が身体から切り離されてしまったのは彼女にとって良かったのでは……と思ってしまいます。

悪ピナはただひたすら悪人で、同情の余地も全くありません。〝復讐されるべき悪女〟と感じる読者は多いと思います。そこに輪をかけて、コミカライズ担当の白梅ナズナ先生の画力が素晴らしくてですね、ピナの底意地の悪い顔や、醜悪な表情、人を馬鹿にするときの表情などどれもが癇に障るものなので、ピナに対する反感がさらに高まるんですよね。
尚且つ浮かれている時の間抜け面や好みの男を見た時のハート目など顔芸が秀逸で、ピナが一番表情豊かなのではないでしょうか。(先生、楽しんで描かれてます…?

今回はピナについて紹介しました。ある意味〝みんな大好き〟なのでは? 笑

ぜひ、原作とコミックを読み比べてみてください!

今、ebookjapanに登録すると、初回ログインで”最大6回まで使える70%OFFクーポン“がもらえます。

クーポンの有効期限は60日もあるのでゆっくり読みたいマンガを探す事ができます。

悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』をお得に読みたい方は、ぜひebookjapanの70%OFFクーポンをご利用ください。



支払いはPayPayでもできますし、ポイントも溜まります。さらに金、土、日はPayPay支払いで最大20%のポイントが戻ってきますよ。(エントリーを忘れずに!)

ebookjapanはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次