悪役令嬢ブームを牽引していると思われる、主人公がとっても魅力的な『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』。原作はまきぶろ先生、作画は白梅ナズナ先生です。
悪役令嬢モノは「悪役令嬢と呼ばれるけど、実は心の優しい良い子なんです!」というパターンが多いのですが、この作品は「悪役令嬢の名に恥じぬ悪っぷり」な主人公が美しくて格好良くて。自分を悪意を持って陥れた人間たちにあらゆる手段を使って復讐する様が気持ちがいい、言わば「悪を持って悪を制す」というお話です。
こちらは11/29に更新されたコミック最新話の第25話(前編)について紹介しています。
追い詰められていくピナを見るのが楽しいです!
『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』はpixivコミックで連載中です!
最新刊は5巻です
11/25に5巻が発売されました!
前話の感想はこちら
5巻の感想はこちら
第25話『この門をくぐる者は』(前編)のあらすじ
ピナを下がらせようとした王を王妃が止める。この場で疑惑を全てを明らかにするようにと宣言する。
腹を決めたピナはアンヘルに上手く言い訳をしようとするが簡単に覆されてしまう。焦ったピナはウィリアルドを証人として巻き込もうとするが、アンヘルに見抜かれて嘘を見抜くその魔眼の前で「はい」か「いいえ」で答えろと詰め寄られる。
分が悪くなったピナが小声でレミリアへの恨み言を呟いていると、アンヘルはレミリアの手を取り皆の前で愛を告げ、彼女に跪くのだった。
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ネタバレあり感想
原作のネタバレが含まれていますので原作未読の方はご注意を!
前置き
初めにお詫びいたします。
感情にあふれたまとまりのない感想になってると思います。それほど感動しています。一コマ一コマ気持ち悪く語ってても許してください……
というのも
いいですか、皆さん。今回第25話〝前編〟ではありますが、今回のお話は原作ではたったの20行なのです! しかもそれはほぼアンヘルとピナの会話です。
白梅先生の手によって会場の面々の表情やその空気、キャラの原作にはない言動などの補完度合いが凄まじいのです。
あのページ一枚(もないが)の文章が漫画でこんなにたくさんのページで見られるなんてありがたや……! 白梅先生はどちらにお住まいなのでしょうかね? そちらには足を向けて寝られません!
では感想を書いていきたいのですが、1ページどころか1コマ1コマで目を止めてしまう状態なので、どれだけの量になるのか……。少しは自重するつもりですが。
感想
冒頭からピナのぐぬぬシーンで始まるのですが、なんとこの女ゴロツキにお金を渡してレミリアを襲わせようとしていました。まあ返り討ちにされているでしょうけどね。領地にも入れなかったんじゃないかな?? どこまでも汚い女です。
そしてここで王妃様! 完全にオリジナルじゃないですか! 王妃様も原作ではエルハーシャくらいの扱いでレミリアのモノローグで出てくるくらいですが、その中で〝ピナと接することがほぼ無かったので魅力の香水が効いていない〟〝レミリアを娘のように可愛がっていた〟人物として紹介されています。
王妃はなあなあで済ませようとする国王とは違い、王族としての威厳を見せます。その場の空気が一転するあたり、王妃の方が君主に向いているのでは……。
王妃はコミカライズではちょいちょい描かれています。1巻のレミリアとウィリアルドとの初顔合わせの時はニコニコしているのですが、だんだんと険しいお顔に…。レミリアが追放されてピナがもてはやされる事に納得がいっていなかったのだと思います。
レミリアの断罪は王妃が外遊で不在の時に行われているので、国王とウィリアルドはわざとそのタイミングを選んだのではないかと思ってしまいますね。婚約破棄の茶番劇などきっと聡明な王妃は反対したでしょうから。
あれ……まだ3ページ分しか語ってないですね。終わるの?これ?
次にロレーヌ子爵とドレリアス夫人のコンビが良い味出してます。ソーンが巻き添えになってるのがホント可笑しくて。トリオ結成?? 笑 夫人の「今夜この国の勢力図が変わるかも」と扇を握りしめるところは、高揚感と畏怖感が混ざった良いお顔をなさってました。
ソーンがアンヘルの事を「俺たちの魔王様」って思ってるのにズキュン。良い響きですね。ソーンがピナのアンヘルへの執着ぶりにドン引きするのはもちろん、「(この女)頭がおかしい」ってストレートですね!
この時のピナは独り言とはいえ、罪人=レミリアは処刑すべきだったとこの期に及んでまで言っているのが恐ろしい。それに自分が窮地に立たされるこの状況に関してバグとか運営何してんのとか、まだゲームの世界だと思っているんですね。だから自分がレベリングとか何もしなくても自分の望む結末になると高を括っていたのでしょう。本当に浅はかです。
で。
今回特筆すべきはやはり、ウィリアルドではないでしょうか。
ピナに階段から突き落とされたのを見たよね?と同意を求められて、確かにあの場ではそう言ったと嘘はつけずに言葉を絞り出すと、それを見たアンヘルが最高に蔑んだ顔をして鼻で笑うのが本当に最高です。「こんな女に騙されて片棒を担がされてとことんバカな男だな」という意味が込められているのでしょう。
そしてそれを感じ取ったからこそ赤面して恥辱に震えるウィリアルドの姿が本当に滑稽で、しかも白梅先生の表現方法がすごくてですね、わざと荒い線で揺れるように描いてあってこの〝最大の恥辱に震えている〟というのが読者に凄く伝わるんですよ。線が不安定なのがウィリアルドの不安な気持ちも表しているのではないでしょうか。
あとね、このレミリアがウィリアルドと目を合わせた後にゆっくりと視線をそらすのでそれにウィリアルドが大変傷つくのですが、これ絶対レミリアはわざとやってますよね! じわじわダメージを与えるのが最高です。
しかし今更「レミィ 君を愛してるのに」とはよく言えましたよね。どの口が言ってるんだ。許しませんよ。
さらにアンヘルの事を心の中とは言え「そんな男」呼ばわりするなんて、お前はどこまでプライドが高いんだ?っていう。お前なんぞアンヘルの足元にも及ばんわ! 嫌だ、見つめないで、なんて本当に何様?
なんで自分がひどく傷つけて婚約破棄した相手が今でも自分を愛していて、こちらから声を掛けたら喜んで戻ってくるなんて考えられるのかな。どういう思考回路してるの? お前が愛しているから何なんだって話ですよ。本当にキモイ。
まさに「そんなんだからフラれるのよ、気持ち悪い」の言葉をささげたいです。
原作者のまきぶろ先生は『自業自得の理由で失恋して後悔して泣く美形が性癖』とおっしゃってるので、まさに今のウィリアルドですね! わっしょい!
そ・し・て!
アンヘルの告白タイムですよ!
これ何回も読んでるうちに気づいたんですけど、アンヘルがレミリアの両手を取るところが凄くキラキラしてて雰囲気を出す効果で光が描いてあるんだな……と思ったらピナが頭に砕いてまぶしてる金剛石がキラキラしてた!笑 こんなところでピナが役に立ってる! 笑 めちゃくちゃ面白くないですか? 先生流石です……!
この場で大注目の中、静かに愛の告白をするアンヘルはまさにレミリアの狙い通りで、ピナに一番ダメージを与えられる最高のタイミングです。しかもピナだけでなくウィリアルドやクロード達の心も一緒に折ることができます。クロードの顔がショックで歪んでますね。いい気味です。
最後に跪いて手の甲にキスをする流れ、完璧です! この間までのヘタレはいずこに……。決めるときは決めるアンヘル。さすが俺たちの魔王様!
その他、細かい所で言えばアンヘルとピナがそれぞれ主張をしあう所で、アンヘルが魔力で威圧しているコマの後に描かれた魔族の皆さんの顔が青ざめていて身体が震えているのが、俺たちの魔王様の怖さを直に感じ取っちゃっててちょっと可哀想でした 笑 本気で怒ってるのが分かっちゃいますもんね。
この中にレミリアの近くで働いていた魔族の人もいますね。みんな来てるのねって嬉しくなりました(こんな場面でか)
あと「レミィ! 君を愛してるのに」のコマですが、何かデジャブ…?と思ったら第三話の扉絵と構図や表情が同じなんですね! エミに手を伸ばすレミリアと、エミのレミリアに手を伸ばすウィリアルドとの対比。先生、すごすぎますよ……。どちらも焦がれているのに手に入らない存在。こういう対比やオマージュが好きなので嬉嬉としちゃいました。
まきぶろ先生も大興奮でまたもやなろうに番外編をUPされました! ぜひ読みましょう!
番外編『救世の騎士達』はこちら(小説家になろう)
この前編は珍しくレミリア視点のものやモノローグがありませんでした。後編はピナとレミリアが会話すると思われます。楽しみです!
結末が知りたい方は原作を読んじゃいましょう!(私がそうでした 笑)
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