漫画『悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』第23話のあらすじと感想＆ネタバレ

悪役令嬢ブームを牽引していると思われる、主人公がとっても魅力的な『悪役令嬢の中の人　～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』。原作はまきぶろ先生、作画は白梅ナズナ先生です。

悪役令嬢モノは「悪役令嬢と呼ばれるけど、実は心の優しい良い子なんです！」というパターンが多いのですが、この作品は「悪役令嬢の名に恥じぬ悪っぷり」な主人公が美しくて格好良くて。自分を悪意を持って陥れた人間たちにあらゆる手段を使って復讐する様が気持ちがいい、言わば「悪を持って悪を制す」というお話です。

こちらは8/24に更新されたコミック最新話の第23話について紹介しています。

凪

第22話からむずむずしていたのですが、コミック発売まで我慢できなくて単話感想を書いちゃいます！　私が今一番楽しみにしている漫画です

『悪役令嬢の中の人　～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』はpixivコミックで連載中です！

第23話『朱き三日月は誓う』のあらすじ

一人の男子生徒が悪夢を見る。夢の中でピナに協力して嘘をついたことを責められた彼は、自責の念に駆られ真実を告白する事を決意する。
国王は次々と証言を翻す者たちからの報告書を読みながら頭を抱える。ウィリアルドをただ信じるのではなく再度調べなおすべきだったと側近に洩らす。貴族たちの間でもそのことは噂になっており、ウィリアルド派の信用は地に落ち始めていた。

一方、レミリアの元に縁を切られたはずの実家から、「魔族との商売に関与させろ」という失礼な手紙が届く。レミリアはそれを無視する。そこへアンヘルがやってきて国交樹立祝賀パーティーにパートナーとして参加してほしいと言う。それは国王に冤罪の証拠を渡す場を作るという彼の意図だと知り、レミリアはアンヘルに礼を言う。

ピナがそのパーティーに着るドレスをウィリアルドに無心する。苦言を呈するウィリアルドにピナは泣きながら冷たいと愚痴を並べる。苛立ちを感じながらもピナを嫌いになれないウィリアルド。ピナと別れた後、取り巻きに囲まれ楽しそうに歩く第一王子たちを見かけて自分がレミリアと楽しく過ごしていた時の事が頭によぎる。

自分勝手なウィリアルドに怒りが溢れ出すレミリア。ついにピナを地獄に叩き落とす機会が訪れた事に「あなたのすべてを取り戻す」とエミに誓う。

ネタバレあり感想

レミリア様カッコいい……！

……の一言に尽きそうなのですが、今回は国王とウィリアルド対する嫌悪感が湧きまくりです。

まず国王ですよ。ピナたちの捏造証拠を信じ切ったウィリアルドを安易に信じて、再度自分の手によるものたちに調べなおさせなかった事。国王として怠慢としか言いようがないのに今更後悔している。しかもあのエミを絶望に突き落とした断罪劇は本来「レミリアに反省を促すための茶番」だったと!?　まるでその茶番にのってこなかったレミリアが悪かった様な言い草。許せない。

そしてウィリアルド。反省を促すための茶番で婚約破棄する気などなかった、ですと？　しかも僕を愛しているはずとかどうして僕の元に帰りたいと言わないんだとか、厚かましいにもほどがある。レミリア（エミ）にあれだけの事をしておいてよくそんな事が言えるなぁ、お前っていう。本当に腹が立つ。レミリア様、やっちゃってください！

そんなウィリアルドを見て（見てたんだよね？）怒りに震えるレミリア様。思わず鏡にヒビが入ってしまうくらい指先に力が入ってしまいます。いや、そりゃそうでしょ。エミが全てに絶望したあの時の顔を思い出したら鬼の形相にもなりますって。まあレミリア様は鬼の形相でも美しいですけど。
指についた血を鏡に映る自分の固く結ばれた口元に弧を描くように描き、パーティーではエミのように笑える、と気合を入れ直すレミリア様。朱い三日月ってそういう事ですかー！

〝エミ〟のために全てを取り戻すと誓うレミリア様。みんなよく見て…！　今レミリア様が身に着けている首飾りはエミが断罪された時に着けていたものと同じなんですよ…！　絶望したエミの悲しい想いを背負ってレミリア様は戦おうとしているのでしょうか。エモい。

白梅ナズナ先生、今回も美しくてカッコいいレミリア様をありがとうございました。

もう次の更新日が待ちきれない……。