漫画『悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』第24話のあらすじと感想＆ネタバレ

悪役令嬢ブームを牽引していると思われる、主人公がとっても魅力的な『悪役令嬢の中の人　～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』。原作はまきぶろ先生、作画は白梅ナズナ先生です。

悪役令嬢モノは「悪役令嬢と呼ばれるけど、実は心の優しい良い子なんです！」というパターンが多いのですが、この作品は「悪役令嬢の名に恥じぬ悪っぷり」な主人公が美しくて格好良くて。自分を悪意を持って陥れた人間たちにあらゆる手段を使って復讐する様が気持ちがいい、言わば「悪を持って悪を制す」というお話です。

こちらは10/25に更新されたコミック最新話の第24話について紹介しています。

『悪役令嬢の中の人　～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～』はpixivコミックで連載中です！

最新刊は５巻です

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第24話『インフェルノ』のあらすじ

インフェルノは地獄という意味です。「罪人を苦しめる地獄の火」という意味もあります。

国交樹立パーティーが始まった。リリン酒の評判を聞いて乾杯を楽しみに待つ貴族と魔族たちの前に、着飾ったピナとウィリアルド、クロード、デイビット、ステファン達が登場する。五人の様子を見て嘲笑する貴族。そして国王陛下とアンヘルが壇上から登場し、ピナはアンヘルを見て歓喜に震える。

リリン酒で乾杯をし、皆が口にするとそれぞれ身体の不調がなくなり国王もその効果を絶賛する。アンヘルがこのリリン酒は解呪の効能も付けた特別製で、この国の者がかかっている『好意を増幅させる呪い』が消えたはずだと告げると、国王は真っ先にピナを見る。ピナを囲む四人の男たちも困惑した様子でピナを見ていた。

最推しのアンヘルに駆け寄るピナ。魔族の精神を操る薬物と偽って流した香水をピナがつけていることに言及し、ピナを糾弾するアンヘル。彼が口にした「レミリア」という名前にピナが悪態をつくとアンヘルは激高する。

そこへアンヘルをなだめながらレミリアが現れる。その劇的な登場と美しさに皆が驚きをもって注目する。アンヘルの瞳の色と同じ魔晶石を身に着けたレミリアを見てピナは怒りがこみ上げるが、何とか押し殺して友好関係を深めるために自分とアンヘルが結婚すればよいと提案し、その場を凍り付かせる。

ネタバレあり感想

ついにレミリア様が公の場に……！

レミリア様の美しさよ……。見開き万歳。一ページまるごと万歳。見開きの方はピナの方が大きいのに、存在感はレミリア様の方が大きいですよね。上半身アップのページなんて何分でも見ていられます。表情も髪型もドレスもアクセサリーも最高です。
スレンダーなレミリア様にぴったりなマーメイドタイプのドレス。ごてごてとした装飾は必要なくて、ただ着る人を引き立てるドレス。

アンヘル、分かってるじゃないの！（褒めて遣わそう）

ぜひぜひカラーで見たいです。6巻あたりの表紙でいかがでしょうか!?　先生、よろしくお願いします！


そして今回面白かったのはキャラそれぞれのギャップが印象的だったという事。

アンヘルは自分の魔力の色の宝石や自分の髪色のドレスをレミリアに着させようと独占欲丸出しなくせに、想いを伝えられないというヘタレぶりを見せて何なのこの可愛い魔王は、と思っていたら、パーティーで睨んだだけで殺せそうな視線を送ったりどす黒いオーラで威圧したりするという本当に同一人物ですか？っていう。

「縊（くび）り殺しそうになった」———いいですねぇ～。縊り殺すって首を絞めて殺すってことですよ皆さん。テストに出ますよ！　アンヘルなら片手で簡単にやってしまいそうです。この時のアンヘルの表情は冷徹そのものでその場にいた者はみんな恐怖に震え上がっているし、流石のピナも〝ぐぬっ〟となっているくらいです。冒頭のヘタレからの振り幅が広すぎる。

次にギャップを見せたのはやはりピナで。
〝ぐぬっ〟となったり、レミリアの金色の魔晶石を見てはらわたが煮え返って醜い顔をしてるのに、必死で押さえてきゅるんと目に涙を浮かべて嘘をつく。本当に役者です。こちらも同一人物かっていう程に表情が変わる。

最後のギャップはレミリア。レミリアもしっかり演技をしていて憂いの表情を見せたり心配をする優しい表情を見せていますが、リリン酒を皆が飲んだ時のレミリアの悪魔のような顔の描写。あれは彼女の心の中を表していると思うのですが、もう一度四人の男たちが解呪されてピナを嫌悪し始めた時にもその描写が出ます。騙された者たちをあざ笑う悪役令嬢レミリアが垣間見れてゾクゾクしました。

そんな中にも笑ってしまう箇所がいくつかあって、やはり「嫌ですわ、飾りたいなんて♡」ですよね 笑　笑う所のはずなのにそれを通り越してみんなもうドン引き。ドレスのセンスもなんというか、うわぁ……っていう、私もパーティーに参加して〝クスクス〟したかったです。
ピナの阿呆さと空回りしてる姿がほんと面白かったです。目をハートにするな！ 笑

魔族の皆さんの（ソーンも！）正装姿を見られたのと、さらに美しくなってるドレリアス夫人のお姿も見られて良かった。ドレリアス夫人がレミリアの登場を「社交界　珠玉の薔薇の劇的なご帰還」と評していて、やっぱりこの人は頭が良いしセンスがいいなと思いました。喜んでくれてるのが嬉しい。

あと驚いたのが、第一王子エルハーシャの護衛騎士がデイビッドの兄だったとは！　デイビッドが劣等感を感じていた剣聖の兄ですよね？　エルハーシャについてたんだ。見る目もあったんだなぁ……。番外編の四コマ漫画でめっちゃ好感度上がってたので、再登場嬉しい。

番外編『道楽王子と変わり者の剣聖の話』はこちら（小説家になろう）

さて、ピナのあんぽんたんぶりに皆が凍り付いたところで、いざ次話です。

白梅ナズナ先生、美しいレミリア様や番外編を盛り込んでくださってありがとうございました！

結末が知りたい方は原作を読んじゃいましょう！（私がそうでした 笑）

次話（第25話）の感想はこちら

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