漫画『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります』のネタバレあり感想! あらすじ&結末は? 無料で読める? 出版社は?

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悪役令嬢ブーム真っ只中、数ある作品の中で私の中でかなり上位に入る読み終えた後のスッキリ爽快感が半端ない、『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.』をコミック版を紹介します!

タイトルにあるRTA記録24Hr.は「リアルタイムアタック記録24時間」という事で、24時間=残り一日の出来事を描いたお話です。

RTAとはリアルタイムアタック(Real Time Attack)の略でゲームスタートからゲームクリアまでの実時間を競うプレイスタイルの一種です。

たった24時間で崖っぷちの状態からどう逆転するのか、ワクワクします!

目次

原作小説とコミカライズについて

小説はどこで連載? 完結してる?

原作小説は福留しゅん先生による『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.』。
原作小説はアルファポリスで連載されており、現在は完結しています。今も掲載されており、序盤を無料で読むことができます。(コミックスだと1巻の途中までになります)
小説の1巻はアレクサンドラのお話で、2巻は男爵令嬢・アンヘラという別の人物が主人公のお話です。
アルファポリスにはその他に〝Interlude(幕間)〟としてアレクサンドラのその後のお話がたくさんUPされており、こちらは無料で読むことができます。
「小説家になろう」にはありません。

アルファポリス 『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.』はこちら

原作小説はレジーナブックスから単行本、文庫共に発売されています。レジーナブックスとはアルファポリスが発行、星雲社が発売している女性向けライトノベル系小説レーベルです。

漫画は無料で読める? コミックスの出版社は?

漫画は天城 望先生が描かれており、KADOKAWAのFLOS COMICより3巻まで発売されており完結しています。
小説の1巻の内容がコミックスの1巻~3巻で描かれています。小説の2巻は漫画化されていません。

pixivコミックの連載ページはこちらです。すでに完結しておりコミックスも最終巻まで発行されていますので、現在無料で読めるのは1話と、2話の途中までとなっています。

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アニメ化はされているの?

残念ながら、2024年9月現在ではアニメ化はされていません。いつアニメ化されてもおかしくないと思うのですが……。発表を楽しみに待っています!

コミック版 公式のあらすじ

1巻のあらすじ

タラコネンシス王国の公爵令嬢のアレクサンドラ。
彼女が、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと気がついたのは、なんと断罪イベントの前日だった!
このままでは明日、糾弾&婚約破棄されることは明白だ。
だけど、素直に断罪されるなんて、まっぴらごめん!
むしろ、自分を蔑ろにした人達へ目に物見せてやる!
アレクサンドラは残り二十四時間で絶対絶命の状況を打開しようと動き始める―。

FLOS COMIC裏表紙より

公爵令嬢アレクサンドラが、断罪パーティーの二十四時間前に前世を思い出してゲームの世界に転生したと気づくところから始まり、人脈を使って攻略対象者たちに罠を仕掛けるところまで描かれています。残り十七時間

2巻のあらすじ

タラコネンシス王国の公爵令嬢のアレクサンドラ。
彼女が、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと気がついたのは、なんと断罪イベントの前日だった!
前世の記憶を取り戻したアレクサンドラは翌日のパーティーの障害になる、ヒロイン(女狐)の攻略対象者を次々と攻略!
残された時間は、あと十七時間!!

FLOS COMIC裏表紙より

数本のフラグを折り、着々と罠にかかった攻略者を消していきますが、突然陛下から登城を求められて困惑したり、協力者がフラグを折る手助けをしてくれたりとどんどん展開していきます。残り五時間

3巻のあらすじ

タラコネンシス王国の公爵令嬢のアレクサンドラ。
彼女が、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと気がついたのは、なんと断罪イベントの前日だった!
前世の記憶を取り戻したアレクサンドラは翌日のパーティーの障害になる、ヒロイン(女狐)の攻略対象者の排除に成功、残された五時間と逆転劇の行方は——…。

FLOS COMIC裏表紙より

最後の攻略対象者を見事に退け、ついに交流会のパーティーが始まりアレクサンドラは断罪イベントを覆します。そしてその数か月後と、三年後が描かれます。アレクサンドラはもちろん、王太子やヒロインのルシア、攻略対象者たちの末路もしっかり描かれています。

導入部紹介

『明日、自分が断罪される』と気づいたとしても、たった24時間ではもうどうしようもないと諦めに入ってしまってもおかしくないのですが、アレクサンドラは違います。前世を思い出して自分がゲームの中の悪役令嬢と気づいても、『芋女』と呼んでいるゲームヒロインのルシアに憎悪を抱いたままです。

今の状況を整理してみると、芋女が攻略対象の8人全員を攻略していることが分かります。『王太子と結ばれるけど他の攻略対象はずっとメロメロになっている』といういわゆる逆ハーレムエンドです。

この逆ハーレムエンドだと『断罪はないが芋女の慈悲深さによってアレクサンドラと和解⇒友情が生まれる』という事になるのですが、それすら屈辱と言い「絶対に許しは請わない」と固く誓うアレクサンドラ。

元々頭脳明晰だと思われる彼女。逆ハーレムエンドは最高攻略難易度なので普通に過ごしていては到達できないはず……という事は『芋女も転生者』だと推測します。ハッピーエンドがほぼ確定している今なら油断しているはず、それではこの24時間の間にひっくり返してやろう!と策を練るのです。

攻略対象者は8人。アレクサンドラ曰く、王太子、騎士、執事、成金、先生、おじ様、眼鏡、闇(隠しキャラ)となっており、現時点で全員が芋女にメロメロなのですが、アレクサンドラはもちろん侍女、闇社会にも通じている大商人、友人の侯爵令嬢の手を借りて断罪イベントに来られないように潰していきます。

その間にも自分の家族、王家への根回しも忘れず計画通りに完璧に進めていきます。

——そして断罪イベントが起きる交流会を迎えるのです。

感想(少しネタバレも)

今更ですが、最初に悪役令嬢にスポットライトを当てたブームの火付け役はどなたなのでしょうね?

私もいわゆる『乙女ゲーム』という物をプレイしたことがありますが、ヒロイン絶対主義で邪魔でしかない悪役令嬢という設定に大した違和感も抱かずプレイしていたのですが、果たして悪役令嬢の立場から見たらヒロインはどう映っていたのか。

この『視点を変えた』のは本当に面白かったと思います! 悪役令嬢ブームが起こったのも分かりますよね。

ちらほら見え隠れするゲームヒロインの性悪さ

ゲームヒロインであるルシアは、確かに可愛らしく庇護欲をそそられる少女です。ただ転生前はこのゲームが大好きだったという大学生です。ルートを完璧に記憶しているので8人全員を篭絡してしまいます。

大好きだった全キャラからの愛が欲しい』という理由で逆ハーレムエンドに持ち込み、悪役令嬢のアレクサンドラとはこれでおさらばできる、と笑う姿を見てルシアの秘密の相談相手である謎の少女は『打算的で強欲』と称します。

断罪イベントにて加勢してくれるはずのキャラが三人も交流会を欠席すると知り(アレクサンドラがフラグを折った)アレクサンドラも転生者で前世を思い出したのかと動揺を少し見せますが、隠しキャラに会うのは難しいから焦ることはないとまたもや笑うのです。

そして他の脱落者も出て雲行きが怪しくなったと気づいたのに、とアレクサンドラへの断罪を辞めるつもりもなく、絶対に破滅させようと憎悪の表情を見せるのです。

他の攻略者たちが脱落したとしても王太子は確実に自分に堕ちているのですからそれで満足しておけば良かったのに、その強欲さが身を滅ぼすのですねぇ…。

ゲームとは違う展開

アレクサンドラは先手を打って、国王陛下に王太子との婚約解消を申し出ます。国王は不肖の息子の振舞いを自ら頭を下げて謝罪した上に、王妃がルシアの事を断固拒否します。

ゲームではルシアが王太子妃になる場合でも賛成したはずなのに、とアレクサンドラは困惑し予想外の展開に驚きを隠せません。

この陛下と王妃の態度が毅然としていて気持ちいいのですよね。特に王妃ですが、息子には甘くなりがちな立場だと思うのに冷淡ではと思ってしまうくらい厳しくて。親子の情よりも国の未来を見据えているのが分かります。

だからこそ王妃になるべく努力してきたアレクサンドラの事を認めていて、彼女の味方になってくれるのでしょう。それは陛下ももちろん、三男のジェラール王子も元々彼女に惹かれていたのでより一層力になってくれます。

アレクサンドラを妃に迎え入れたいと強く答えるジェラール、カッコいいよ!

最大のキーパーソン、侯爵令嬢レティシア

これは私が勝手にキーパーソンだと思っているのですが、今回この侯爵令嬢のレティシア様(何か〝様〟呼びしたくなります)がアレクサンドラの期待通りに動いてくれなかったら、計画にほころびが出てしまっていました。彼女に全てかかっていたといっても過言ではありません。

しかもこのレティシア様のパートを読むと「せっかくだから逆ハーレムエンドをしたい💕」という理由だけで攻略対象者の王弟のフェリペ殿下(おじ様枠)を誘惑したルシアにすごくムカつくんですよ。

なぜならレティシア様は幼いころからフェリペ殿下を慕っていたけれど、陛下(兄)のために結婚しないことを決めたフェリペ殿下に思いを伝えようとはせず、それならばと自分も独身を貫き家臣として仕える道を選びました。

報われない恋だと分かっていながら数十年もずっとそばにいて慕い続ける。こんな究極の愛があるでしょうか。

それなのにぽっと出のルシアが頻繁に執務室に出入りするようになり、いつの間にかそんな小娘の虜になってしまったフェリペ殿下への失望とルシアへの嫉妬で狂ってしまいそうになり、家臣を辞そうと思っていた彼女。

アレクサンドラの思惑とレティシア様の願いが一致した時は「本当に良かったねぇ…」と心から喜んでしまいました。——という事で、これで読者は完全にアレクサンドラ派となります 笑

クライマックスの断罪劇の面白さ

ついに24時間が経って交流会がやってきました。ゲームではこの最中に王太子が他の攻略対象者と共にアレクサンドラを糾弾して婚約破棄を要求する展開となるのですが、アレクサンドラがそのすべてのフラグを折ってしまったので会場にいる糾弾側は王太子とルシアのみです。

ルシアは王太子がいれば断罪劇は十分行えると高を括っていますが、ゲームとは違うアレクサンドラのイレギュラーな言動に『シナリオ通り』にしか動けないルシアは愕然としてしまいます。

全く予定していた流れにならないので王太子とルシアは狼狽しますが、アレクサンドラから告げられる新事実に色恋で頭にお花が咲いている王太子はぬか喜びしますが、ルシアは疑心暗鬼にかられてもう王太子の言葉が耳に入っていません。ここでのアレクサンドラの一言が気持ちいい!

この後の両陛下の態度、王太子を一刀両断する王妃、条件を突きつける陛下の流れが最高で。未だにお花畑の中にいる王太子はその重大さに気がついていませんが、シナリオを知っているルシアはまずいと察知して上手くかわそうとしますが王妃からの止めを差す一言に言葉を失います。そして敗北へ。

見事にひっくり返しましたよ! いや~鮮やか。

秘密の相談相手の正体

何回かルシアの心情を表すために出てくる謎の少女。ルシアの中身が転生者となってからたまに小さな部屋で二人きりでお茶を飲みながら会話しており、学園に入ってからは逆ハーレムエンドを迎えるためにどういう振る舞いをしたらいいかという相談も受けていました。

『ルシア』に「ゲームにはあなたのようなキャラはいない」と言われた少女は、自分がイレギュラーな存在なのでは?と考察します。そして同時に彼女はルシアに対してある感情を抱くようになり———

そういう事だったのね!っていう。これはぜひ本編で読んでほしいです。伏線回収でこれまたスッキリ。

登場人物たちのその後

断罪劇が終わった後、数か月後のルシアの姿が描かれています。謎の少女の正体もそこで明かされるのですが、王太子の事も出てきます。いやーざまぁ 笑。

そしてそれから三年後としてアレクサンドラの結婚式の日が描かれています。彼女の口から攻略対象者達のその後が語られるのですが、皆、かなり悲惨で亡くなっている人までいます。王太子はさらに再起不能になっているようでざまぁ感マシマシ 笑。

レティシア様が幸せに暮らしていてくれたので大満足。

そして手足となって働いた侍女セナイダが! 何かそのまま終わるキャラではなさそうと思っていたけれど、納得の結末。だからこそ

「後は頼むわよ」

「お任せください、お嬢様」

本編より

という最後のやり取りがエモい。

ジェラール王太子も格好良くなっていてアレクサンドラへの愛は尽きないみたいだし、本当に美しい大団円でした。

印象深い言葉

最後に印象に残ったアレクサンドラの妹のセリフを。

元々姉妹仲は良くない上にルシアの友人という立ち位置だったので、ルシアに嫌がらせをした姉の事を軽蔑していますが「公爵家の者としてちゃんと考えろ」と姉に言われたことによって彼女なりに一晩考えます。

そんな彼女の導き出した答えが

『ルシアは異常かもしれない』

『みんなルシアが好きなのに喧嘩もしないしまるで崇拝するみたいに囲って守ろうとしている』

『今は学園と言う狭い世界にいるからいいけどあんなのいつか破綻する』

本編より

と冷静に判断されたもので、それ故にそんな危ない橋を私は一緒に渡らないという結論に。さすがアレクサンドラの妹、頭が良いです。

この答えがね、なかなか核心を突いていると思うのですよ。

乙女ゲームをプレイしたことのある人たちは、大体逆ハーレムエンディングを迎えたことがあるのではないでしょうか。それが一番の狙いではなくとも全ルートクリアするためにプレイした人も多いのでは?

全員の親密度をMAXにしてそのうちの誰かと結ばれる訳ですが、この世界の中にいたなら確かに異常です。破綻しない訳がない。むしろ喧嘩というより血生臭いことになるのでは?という。余談ですが、某ネオロマンスゲームは全員の好感度をMAXにして彼らを家臣とし、自分は女王になるエンディングがありました。今更ですが素晴らしい。

自分がプレイヤーとしてゲームをする立場ならやり遂げた感があって逆ハーレムエンドは面白いのですよ。ただ転生者としてゲームが現実世界になったのに、それを想像してもみなかったルシアは逆ハーレムエンドを狙った時点で運命が決まっていたのでは?と感じました。

最後に

とにかく読後感はスッキリです。断罪イベントをやり返すのもじっくり描かれているし、各キャラの末路が分かるし主人公の悪役令嬢の幸せなその後も読めて大満足です。

私は日常でちょっと嫌なことがあったり納得ができない事とかがあって気持ちがもやもやする時などは、この3巻の断罪イベントが始まるところから読み返します。読み終えたあとが本当に気持ちいいので、かなりのストレス解消になってます。結末を知っていても何回読んでも面白いと思っています。

最高の「ざまぁ」を味わってみませんか?

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